●シブヤシゲヨシさんについて(7)
2010/02/07 日曜日 ? 14:36:23 by tshibuya
シゲヨシさんの絵は楽しい。
象の国へおりる、日本象国物語、「日英語ノーベル賞」は普通の印刷ではなくて、原稿用紙をそのままコピーして印刷した本だ。で、どれにもシゲヨシさんが描いた絵がちょっとだけ入っている。手作りの漫画シリーズ「酒とテープレコーダー」(これはコピーして製本したもの)は当然絵がたくさん入っているけれど、でも、話しがむずかしいから、とても漫画を見るようにスラスラとはいかない。しかし絵だけ眺めていても面白い。いや、面白いというより楽しい。シゲヨシさんがどんな気持ちでこれを描いていたんだろうかと想像する。
下の絵は本の中からではなく、前に送られてきたものの中から。上がイノル、下がミトム。
●シブヤシゲヨシさんについて(8)
2010/02/12 金曜日 ? 12:10:19 by tshibuya
シゲヨシさんの絵を「携帯の待ち受け画面にしました」という人がいた(笑)。かわいいからというのがその理由だ。また、duoシリーズ(もうすぐ津上研太とのアルバムができる)のジャケットをやってくれている四釜さんは「イノルの虹色の睫毛なんてたまりません」と書いてきた。確かに「イノル」はかわいい。シゲヨシさんの絵は40点ほどあるけれど、この「イノル」が一番かわいいかも知れない。しかしこんなことをシゲヨシさんが知ったら苦笑するかも知れないなあ。
いや、ただ笑ってるだけか。「イノル」「ミトム」も含めて、そのうちちゃんとスキャナして載せたい。本当は絵を見ながらシゲヨシさんの話しを聞くともっと楽しいのだけれど。
本の方は手に入れるのがむずかしい。でも、「象の国におりる」「日本象国物語」はE-Shibuyaさんがweb版を紹介してくれている。「五十音感情の正体」の方も取りかかっているということなのでそのうち見ることができると思う。
●無銭優雅
2010/03/03 水曜日 ? 17:40:04 by tshibuya
渋谷オーケストラのメンバーと作っているduoのアルバムも4枚目になった。こんどは津上研太(ss、as)とだ。録音はずいぶん前に終わっていて、あとはジャケット制作とマスタリングが残っているだけ。4月の中旬にはできる。
タイトルは「無銭優雅」。これは山田詠美さんの小説のタイトルで、
津上さんは西荻窪にあったKonitzというお店で詠美さんと知り合い、なにか曲を作ろうと思い、で、できたのが無銭優雅という曲。録音が終わって、じゃ、タイトルはどうしようかと話していたとき、さっきやった無銭優雅の譜面が目に入った。無銭優雅ってなに?
といったことがあって、アルバムのタイトルはめでたく「無銭優雅」となった。で、この際、ライナーノートも詠美さんにお願いしようか、という悪乗りに近いいい考えが浮かんで、早速津上さんに連絡してもらった。
そのすてきなライナーノートも届いた。ジャケットは、duoシリーズ最初からの四釜裕子さんと相談してシブヤシゲヨシさんの画でやってみることにする。
2 Responses
E-shibuya : 2010/03/03 ? 21:53:57 ?
E-Shibuyaです。
「無銭優雅」
父は、貧乏でした。
しかし、お金は必要な時に必要なだけ天から与えられるという不思議な信念をもっていました。
父の著書のところどころに、このことが記されています。
自由人に徹した父の人生はこの上無い優雅なものだったと思います。
「無銭優雅」、実に父にピッタリです。
そのジャケットにお使いいただけるのは、とても有り難いですが、父の風変わりな画がお役に立てるかどうかが心配です。
tshibuya : 2010/03/05 ? 14:52:06 ?
E-Shibuyaさん、コメントありがとうございます。
ほんと、「無銭優雅」ってシゲヨシさんのことみたいですね。シゲヨシさんのように生きるのはむずかしいけれど、その生き方を見ているだけでなんとも微笑ましくなってきます。
シゲヨシさんの画はとても楽しい。できあがり、楽しみにしていてください!
●シブヤシゲヨシさんについて(9)
2010/03/06 土曜日 ? 14:20:05 by tshibuya
大変なことを思い出した。シゲヨシさんが作って歌っているカセットテープが確かあった。引っ越しのときになくしてなければどこかにあるはず。
シゲヨシさんは自分の考えがみんなにわかるように、と画を描いた。そうすると、これもそういう考えで作ったものか。それとも興に乗って歌ったものか。
机の上に(いや、畳の上かな)カセットレコーダーを置いて歌っているシゲヨシさんを思い浮かべる。見つかったらまた報告します。
●シブヤシゲヨシさんについて(10)
2010/05/11 火曜日 ? 18:32:23 by tshibuya
E-shibuyaさんによるシブヤシゲヨシさんの「五十音感情の正体web版」がスタートしています。本で見るよりこちらの方がずっと読みやすい。E-shibuyaさん、ごくろうさま。ぜひ最初から(アーカイブの4月から)見てくださるように。
もうすぐ完成する津上研太とのduo「無銭優雅」のジャケットはシゲヨシさんの画でとてもかわいいけれど、こちらの方に挿入されている画にはより力が感じられて、それはそうだろうなあ、一生の研究だったのだから。その無銭優雅のジャケットを手がけてくれた四釜裕子さんはこれを読んで「そうかそういうことだったのかと膝を打ちすぎて痛いです」とメールしてきた。
下は、無銭優雅に使わせてもらったシゲヨシさんの「イノル」。
3 Responses
E-Shibuya : 2010/05/11 ? 21:43:52 ?
ブログ「五十音感情の正体」を紹介いただきありがとうございます。
急にアクセス数が増えました。
コロポックルの石彫像とは異なり、形が無い上に、非論理的、抽象的な内容なので、Web上でどのように構成しようかと苦慮しております。
とりあえず、理屈ぬきで絵だけを見ていただこうかと思い「日本語展」の紹介から入ったのですが、絵ばかりが続くのもどうかと思い、声の感情についての解説が少し入った「アイヌ語と英語」も併せて紹介していくことにしました。
「無銭優雅」の方も間も無く完成のようですね。
楽しみにしております。
よろしくお願いします。
tshibuya : 2010/05/13 ? 10:10:46 ?
E-shibuyaさん、ごくろうさまです。いまさらながらシゲヨシさんの画におどろいています。
もちろん、それを支える理論あってのことでしょうが、それが例え非論理的、抽象的なものであってもそこからシゲヨシさんの人間が見えてきてぼくたちは元気になるのです。
続編楽しみにしています。
一川 : 2010/05/24 ? 16:18:01 ?
なんて可愛いジャケットでしょう。イノリ。こころと描く指が響き合っているのですね。ほのぼのとします。渋谷さんのピアノも津上さんの曲も楽しみですね。
●無銭優雅
2010/05/21 金曜日 ? 08:41:32 by tshibuya
津上研太 alto sax,soprano sax
渋谷毅 piano
島田正明 engineer
山田詠美 text
四釜裕子 design
津上研太とのduo、無銭優雅が完成しました。
ジャケットの画はシブヤシゲヨシさんの「イノル」。録音場所はアケタの店。全曲、津上研太のオリジナルです。
山田詠美さんのライナーノートがすばらしい。演奏については自分でいっても仕方ないのでここには書きません。発売日は5月25日(予定)。
5 Responses
E-Shibuya : 2010/05/21 ? 22:14:59 ?
「無銭優雅」完成おめでようございます。
そして父の画をジャケット、とても良い感じにおさまっていますね。
没後15年にして、父の画がお役に立てるとは・・・・・。思ってもいませんでした。
感激です。
ありがとうございました。
望月洋介@二子玉川ライラ : 2010/05/22 ? 06:09:14 ?
CDの
演奏も
ジャケットの絵も
ライナーの文も
素晴らしいです。
深夜のお日様。
志津花 : 2010/05/23 ? 09:09:15 ?
楽しみです。詠美さんのファンでもあるので、これまた楽しみです!
tshibuya : 2010/05/24 ? 14:24:48 ?
みなさんコメント、ありがとうございます。
盛岡での完成記念ライブ、無事に終わって帰ってきました。
無銭優雅が好評でうれしい。いいアルバムができてよろこんでいます。
あ、望月さん、ライラでもライブお願いしますね!
望月洋介@二子玉川ライラ : 2010/05/24 ? 17:18:58 ?
ぜひよろしくお願いいたします。