●シブヤシゲヨシさんについて(3)
2010/01/13 水曜日 – 17:23:56 by tshibuya
あるとき、伊達の友だちから電話がかかってきて、シゲヨシさんのところがすごいことになってるという。どうすごいことになってるのか聞いてもよくわからない。なんでも、シゲヨシさんはこのところ石を掘っていて、それも毎日掘っていて、で、それを庭に展示しているのだという。早速伊達に行ってシゲヨシさんの家に行った。
母屋に向かって左手前に前はなかったビニールハウスのようなものがある。さらに近づいてみると入口と書いてある横に「コロポックル假神殿」と書いてある。コロボックルじゃなくて他の名前だったかも知れない。假神殿だけははっきり憶えている(でも、仮神殿だったかも知れない)。
中に入ると、いろいろな石が発泡スチロールの箱や蓋の上に置いてあって(だからそんなに大きな石ではない)、これはなに、これはなに、例えばイヌ、クマ、象とか書いてあって、その中でめずらしいもの、重要なものには発泡スチロールの台に金色銀色のボール紙を敷いてその上に置いてある。
圧倒された。この小屋をひとりで作ったのもすごいけれど、それよりも、自分が思ったことを迷わず実現してしまう情熱、そういうものに圧倒された。この石がどういうものか、というのはぼくにはよくわからない。なんでも奥様に頼まれてゴボウを掘っていたらそういう石がたくさん出てきて、という話で、そのそういう石については、E-SHIBUYAさんのサイトのこのページをご覧ください。
2 Responses
E-Shibuya : 2010/01/13 – 23:03:45 –
父の思い出を連続で書いていただき、ありがとうございます
父が上京の際は私の家までおいで下さいましたが、私は仕事でお会いできませんでした。
昔父の研究の事を週間誌に投稿したものをお読みになっていたとは、本当に驚きです。
E-Shibuya : 2010/01/14 – 15:50:09 –
父の著書「日本象国物語」に「お手紙」として掲載されているtshiuyaさんの「伊達初日」と、シブヤ シゲヨシの「ピアニスト」を、Webサイト「日本象国物語」の「お手紙」に掲載させていただきました。
http://zounokuni.web.fc2.com/flm0.html
●シブヤシゲヨシさんについて(4)
2010/01/27 水曜日 – 15:59:15 by tshibuya
埼玉県K市にあるE-SHIBUYAさん(シブヤシゲヨシさんのご子息)のお宅でシゲヨシさんに会ったのは「新しい本を出版したいのでだれか知り合いを紹介してほしい」とのことで、当時G-1ブックスという出版社をやっていた東井輝夫さんといっしょに行った。東井さんは鹿児島の中山信一郎さんの「土曜日のジャズ・日曜日のシネマ」「ぼくのシネローグ」を出版してくれた人で、よくこんな儲からない本(内容はすばらしいが)を出してくれたものだと思っていた。その日は夜になってすごい雨になって傘を持たなかった二人はずぶ濡れになった。
そのときのシゲヨシさんはいつになく真剣な面もちで新しい本のことなど話し、これはぜひ出版したいといっていた。その本が出版されたのかどうかわからないのだけれど、G-1ブックスからは確かシゲヨシさんの本が一冊出ていたような記憶があるので、それがそのときのものかも知れない。
シゲヨシさんの本は何冊くらいあるんだろう。いま手元にあるのを調べてみたら
五十音感情の正体(1974)
生命は光体なり(1974) 五十音感情の正体・改題
アイヌ語と英語(表紙の絵に1977年とあるのできっとそのころ)
象の国におりる(1988)
日本象国物語(1989)
日英語ノーベル賞(1989)
最後の二冊がG-1ブックスから。その他に、漫画シリーズ「酒とテープレコーダー」という手作りの本(シゲヨシさんの絵入り)があります。
石に関する本は「象の国におりる」と「日本象国物語」。
2 Responses
E-Shibuya : 2010/01/27 – 20:25:49 –
父の思い出の連載をありがとうございます。
父は私が子供の頃、長い間闘病生活を送っておりましたが、闘病中にひらめいたとのことで、私が中学生だった昭和30年頃からコトバの研究の本などを書いており、「アイウエオの音にはそれぞれ感情があり、その感情がコトバになった」という父独自の理論を聞かされたことを覚えています。
私は18歳で単身上京し、その後は数年に一度位しか伊達には帰らなかったので、父がどのような活動をしていたのかを詳しく知らないのですが、何冊かの本を自費出版したりしていたようで、何冊かの本が私のところへも送られてきておりました。
同じような内容のものを、題名を変えたりしているようですので、内容的には重複があるようですが、私の手元には、列記いただもののほかに
北海道観光雑筆
太陽魔術(後に天界文学と改題)
日本語展があります。
郷里の茅葺の母屋には父の著書が積み上げられて埃を被っており、どう処分したら良いかと思案しております。
tshibuya : 2010/01/28 – 17:02:26 –
E-Shibuyaさん、コメントありがとうございます。
そうですか、シゲヨシさんは闘病中にひらめいたんですね。で、そこから想像の翼を拡げた。すばらしい!
(1)のカニの話しは「北海道観光雑筆」に載っているのかも知れません。うろ覚えで間違ったこと書いている可能性もありますが。
「太陽魔術(後に天界文学と改題)」「日本語展」は言葉の研究のつづきだろうと推測しています。