vocalのレコードをよく聴くようになったのはあの有名なヘレン・メリルとクリフォード・ブラウンあたりからだ。最初は歌を聴くというよりアレンジが聴きたくて聴いていた。
クインシー・ジョーンズには熱中した。それからギル・エバンス、ジョニー・マンデル(これは「私は死にたくない」という映画を見て好きになった)などなど。そのうち歌にも興味を覚えて、最初に好きになったのはダイナ・ワシントンだった。これはクインシーのアレンジがよかったけれど、そのうちスタンダードを歌っている、あのチープなアレンジ(誰だかわからない)が好きになった。クインシーのアレンジではペギー・リー、それからビリー・エクスタインのライブ盤もよかったしサラ・ボーンとヴァイオリンという佳品もあった。そのクインシーもなんだか偉くなってつまらなくなってだんだん聴かなくなってしまった。
そうそう、ヘレン・メリル、クリフォード・ブラウン盤でピアノを弾いていたジミー・ジョーンズのアレンジが素晴らしくてこちらにも熱中した。
デューク・エリントンを聴くようになってからはどういうわけかアレンジにはあまり興味がなくなった。
でも、クインシーの昔のアレンジの(歌の)バックのフレーズなどたまに聴くとあまりによくて涙が出る。