釣りに行きたくなった。育ったところが多摩川のすぐ近くで、小学3、4年生の頃は学校から帰るとすぐ釣竿を持って川に行った。延竿に木綿糸の道糸、針だけは買って餌はミミズを掘って、と、そんなものでハゼやハヤ(ウグイ)を釣った。たまにセイゴがかかったりすると超うれしかった。みんな焼いて食べた。川魚は焼くと特有の匂いがして、嫌いな人は嫌いだけれどぼくは好きだった。
その後、大人になってからは伊豆の富戸辺りに出かけて行って、夏は電気ウキでイサキを、冬はハバノリでブダイを釣った。25、6歳の頃だ。
それからずっとやっていなかったけれど、2年ほど前、tubaの高岡さんが釣りをしているのを知って連れて行ってもらった。いっしょに行ったのは一度しかないけれど、高岡さんの釣りに対する姿勢、考え方にいたく共感した。どんな、といわれても答えようがないけれど。彼のように集中することはとてもできないが、できるだけ丁寧に、楽しんでやることにしている。これから秋の終わりまで、時間見つけて出かけよう。